カーポートの屋根は日当たり条件との兼ね合いがとても大切で、どんなカーポートを選ぶにしても、気象条件を頭に入れておくことが必要に。
愛車を守る大切な役割を持ったカーポートは、屋根の材質により機能性がまったく異なりますよね。またそれだけでなく、家の敷地条件によってはカーポートの位置により家に十分太陽光が入らなくなるというデメリットも考えておかないといけません。
カーポートの屋根をはじめ、日当たり環境に影響を与えずに設置するためには材質やデザインなど専門的な知識が必要です。
リフォーム業者を選ぶ際は、自分の希望通りの施工ができるようにカーポートの実績が多い業者を選ぶと安心でしょう。
では、カーポートの屋根と日当たりの関係について詳しくご紹介していきましょう。
カーポートを設置すると日当たりは悪くなる?
カーポートを設置するとどうしても日当たりは悪くなりますね。
南面のリビング前が駐車場の場合はクリア素材を視野に
南側のリビングの前が駐車場の場合は、カーポートを設置するともろに日当たりが遮られます。
南面にカーポートを設置する場合に多いのが、クリア素材のカーポートです。
折半屋根にする場合は、強度の問題で全てクリアにすることはできませんので、部分的にクリアになる感じになります。
そのあたりは、施工業者さんとよく打合せする必要があります。
西側が駐車場の場合はむしろ西日が遮られて好都合か
我が家がそうだったのですが、西側が駐車場の場合です。
折半屋根を検討していて、最初は部分的に明かりが入るものを検討していました。
でも、西日が強いのでむしろ明り取りはない方が良くないかということで、明り取りなしの折半屋根にしました。
高さが結構高めなので、そんなに暗めにはならずむしろいい感じに西日をカットできるかと思います。
私の家は、これから業者さんと打合せして工事していくところですが、折半の明り取りなしにする予定です。
完成したら写真などもアップしていきますので、ブックマークなどしていただけたら幸いです。
隣の家の日当たりを妨げることになる?
隣の家との隣接状況や設置する場所によっては、隣の家の日当たりに影響する場合もあるかと思います。
私の家がちょうどそのような状況でした。
私の家は南側だったのですが、西側の駐車場の北側にお隣さんの家が。
でも、「カーポートつけてもいいですか?」なんて聞かなかったです。
「カーポートつけようと思っているんですが、工事などでご迷惑おかけするかもしれません」とさりげなく断っておきました。
特に快く承諾してくれましたよ。
カーポートを設置するメリットについて
駐車場の確保は暮らしのなかでも大切なことですが、車は生活の必需品で少しでも楽にマイカーのケアをするにはカーポートがあると、とても便利ですよね。ではどのようなメリットがあるのか、カーポート付きの生活についてみていきましょう。
雨の日でも外に洗濯物が干せる!
通常、雨の日だと部屋干しになってしまいますが、カーポートがあると外に干せます。
一番助かるのは外に干して、出かけた後に雨が降ってきた時でも、カーポートの下なら慌てて帰ることなく、安心して外出が続けられますね。
雨や雪、風から愛車を守る
カーポートの屋根は日当たりとの関係が大きい点がありますが、天候によってはカーポートがあると愛車の保護としてとても助かります。
新車を購入した時は、屋根がない駐車場では傷がつきそうで心配ですよね。カーポートがあれば雨や風、雪などの悪天候のダメージから大切な車を守ってくれます。汚れが付きにくくなりますので、結果的に洗車回数が減るメリットにもつながるでしょう。
シートの変色を防ぐ
カーポートの屋根は強い日当たりを保護してくれるので、車内シートの色褪せ対策にぴったり。
屋根がないところに駐車していると、知らない間にシートの色が変色し材質が劣化する可能性があります。
カーポートの屋根には紫外線を100%カットする材質もありますので、気温が高くなる地域ではこのようなカーポートの屋根を検討するのも良いでしょう。
車内温度の上昇を防ぐ
真夏は屋外に駐車している車に乗る前は、まず車内温度がとても気になります。ドアを開いたまま温度を下げてからでないと、赤ちゃんや高齢者には体の負担になってしまうことも。
でもカーポートがあれば、屋根で日当たりをブロックしてくれるので車内温度の上昇を防いでくれます。この場合は熱線を吸収しやすい材質の屋根を選び、夏場のカーライフに備えると良いでしょう。
荷物を運ぶのが楽になる
雨や雪の日は買い物の荷物の積み下ろしや、人の乗り降りは大変ですよね。でもカーポートがあれば、天候に関係なくすぐに室内に入れる点がメリット。
とくに寒い季節だと駐車場まで歩くのさえとても負担に感じますが、いきなり雨が降ってきて傘を持っていなくても、カーポートがあれば安心ですね。
カーポートのデメリット
カーポートにはメリットだけではなくて、デメリットもあるため理解しておくことも大切です。
屋根が飛んでしまうことがある
天候によって強風が吹いた時に、手抜き工事などで安く仕上げた場合は屋根が飛んでしまう恐れがあります。
本来は耐風設計がされているため、よほどの天候でないとこのようなトラブルは起こりませんが、施工を正しくしないと破損するダメージのリスクは高くなるでしょう。
隣に水しぶきがかかる
カーポートの屋根により隣の日当たりが悪くなったり、天候が悪い時に隣の敷地に水しぶきが飛んでしまったりすることもあります。
設置する際は、近隣周辺の環境も頭に入れて屋根のデザインなどを考えたいですね。
柱が邪魔になる
カーポートはあるととても便利ですが、屋根をつけるために柱がどうしても必要。スペースがないと駐車した後に柱が邪魔で人が歩けないということにもなりかねません。
また駐車位置によっては、柱に扉が当たりやすいということもあるでしょう。
カーポートの屋根の材質の種類と特徴
カーポートの屋根は車をダメージから守るためにも大切なポイントになりますので、どのような材質が自分の目的に適しているか、一般的に使用される種類の違いを知っておきましょう。
紫外線をカットする効果が高いものはポリカーボネート版と呼ばれるもの。強度が強く長持ちする点が魅力です。
さらに熱線を吸収して車内温度の上昇を防止してくれる材質が、熱線吸収ポリカーボネート版で、紫外線ブロック機能も兼ねているため熱い季節に大変重宝します。
もうひとつは防汚タイプで、カーポートの屋根の汚れとなる有機物を光触媒で分解する素材。
雨が降ると汚れが流される仕組みになっているので、常に綺麗に維持したい時に向いている材質です。
カーポートのタイプ
カーポートといっても色々な種類があり車1台用から複数台までサイズも様々。一般的なタイプはカーポートの柱で屋根を支えるもので、フラットタイプや排水する方向に合わせて屋根が勾配しているものなどがあります。
ほとんどの家庭の場合、カーポートを設置する際にはできるだけ敷地一杯にスペースを取りたいと思うでしょう。
また車の大きさによっても異なりますので、カーポートはデザイン以上に機能性などを考えるのが難しいといえます。
これから設置する際は、隣との境界線も慎重に判断して日当たりや雨しぶきなどもできるだけ迷惑にならないような設計が必要です。
今は車1台だけでも将来的に増える可能性があれば、カーポートをあらかじめ広く2台用として作ることも必要になるでしょう。
そして気になるのが日当たりとの関係。家の敷地条件によってカーポートを設置する方角や位置はほぼ決まってしまいます。
日当たりを調整するには屋根の材質選びがポイントになりますので、どのような角度に設置するのか専門のリフォーム業者と相談することをオススメします。
カーポートの工事費用
カーポートは駐車場部分がコンクリートかどうかにより、設置費用が異なります。基本的なコンクリートの駐車場にカーポートを設置する場合ですが、基本の取り付け費用として5万円、材質のカットなどが必要な場合はさらに追加として1万~2万円かかる場合もあります。
では駐車場がコンクリートでない場合ですが、コンクリートの打設工事の費用が1平方メートルあたりに2万円ほどかかります。
柱を固定するにはコンクリートでないとできないため、すでにコンクリートが打設されている場合は費用が安くなる傾向があるでしょう。
屋根の相場価格について
フレームの材質によってアルミは10万円、高級感のあるメタリックや黒などの柱だと13~15万円、木目調は15~18万円などデザイン性によっても値段が変わります。
さらに気候条件を考えて屋根の機能性を高めるには、オプションとして次のような追加費用があります。
例えば耐風設計の屋根は2万円、耐雪タイプは1~15万円、熱をブロックする材質は2万円、紫外線対策ができるタイプは10万円など。
最近はエコを意識した太陽光発電システムを設置するために、カーポートの屋根を使う場合もあります。このようなカーポートは設置費用が合計で100万円以上かかることもあるでしょう。
まとめ
カーポートの屋根選びは、日当たりや家の外観などもふまえて、機能的でかつおしゃれなデザインが理想的ですね。
カーポートのリフォームをする際は建物の一部となりますので、建築基準法の範囲内で施工を行う必要があります。
そのため税金や建築確認などの細かい手続きもありますので、業者を選ぶ際は実績のあるカーポートに強いリフォーム会社を選ぶと安心でしょう。
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