玄関ドアのリフォームは、断熱性能をアップさせるよいチャンスになります。家の顔となる玄関ドア。
あらゆるデザインや材質が豊富にありますので、洋服を選ぶようにどれにすればよいか困ってしまいますよね。
玄関ドアは、デザイン性にこだわることはもちろん大切。しかしそれ以上に断熱性能を考えるのは、意外と忘れてしまう人も多いようです。
疲れて家に帰った時、玄関ドアを開ける瞬間は何よりも癒しになりますよね。温かく家族を迎えてくれる玄関ドア。
これからリフォームを考える人は、断熱性能についても理解しておくと安心でしょう。
玄関ドアに関する多い悩みについて
玄関ドアは毎日出入りするため、劣化や破損が心配になります。無意識に使っている部分ではありますが、よく考えると玄関ドアにはいくつかの問題を抱える場合があるのです。
それでは早速ですが、玄関ドアのリフォームを考える理由について見ていきましょう。
玄関が寒い
玄関ドアのリフォームで、断熱性能をアップする工事はとても多く行われています。玄関ドアに関するトラブルでは冬の寒さが問題になり、玄関先で立ち話をするのも辛いということがあるでしょう。
外に立っているような寒さ、室温の低さは玄関が目立ってしまいますが、結果的に家全体の室温が低くなる原因になります。
隙間がある
家を建てたばかりの頃には気づかなかった、玄関ドアの隙間。朝日が差し込み、ドアの下から外が見えるほど気密性が悪くなる場合があります。
とくに木製のドアは、長い間に湿気や乾燥により伸縮するため、しっかりとドアが閉まらなくなる時もあります。
玄関ドアは開け閉めしなくても、熱や空気が次々と出入りしていますので、気密性を高くすることが光熱費を節約するためにも大切なのです。
靴の臭いがこもる
玄関ドアを開けた瞬間に、下駄箱の臭いが入口にこもっている家がたまにあります。玄関ドアは寝室ドアとは違い、厚みがあり材質もしっかりとしているでしょう。
そのため気密性が高いタイプだと、玄関先の空気の流れが悪くなる場合があります。靴を脱いだまま一晩玄関先に放置させておくと、朝には強い臭いが漂っている時も。これでは突然の来客で、恥ずかしい思いをしてしまいますよね。
通気性がなくジメッとしている
玄関は出入りするために使うエリアなので、さほど温度や湿度にこだわらない人も多いかもしれません。
しかし家に入る時に、最初に一歩足を踏み入れるところですから、できれば快適な印象を与えたいですよね。
玄関ドアによっては通気性がなく、いつも入り口がジメジメしてしまう場合があります。玄関にも窓があれば…と思った経験は、多くの人があるでしょう。
玄関ドアに耐熱性能が必要な理由
玄関ドアは家の顔として存在しているだけでなく、大切な役目が色々とあります。とくに耐熱性能は玄関ドアをリフォームして、改善するのが必要な場合もあります。
結露に注意しよう
冬は光熱費が高くなりますので、家の中のあちこちで耐熱性や防寒性が気になります。朝窓ガラスや玄関ドアに結露がある場合は、室内の空気が冷やされているサイン。
屋外から空気が室内に入り込んでいるため、冬場の結露はどこに発生するか慎重に判断しましょう。
とくに玄関ドアは、開口部の大きさにより結露の量も変わってきます。いつも結露が発生すると、ドア素材の劣化を早める原因にもなるので注意が必要です。
そのような時はドア自体の耐熱性能を、リフォームによってアップすべきタイミングかもしれません。
室内が寒く感じる
玄関ドアをリフォームして耐熱性能をアップすると、冷暖房効率は必ず高くなるのか?という疑問があります。
この二つの関係は、客観的な証拠を裏づけるデータはないものの、玄関ドアの断熱性能が弱いとその周辺が寒く感じることは現実問題として見過ごせません。
ほとんどの家は玄関ドアを開けると、別のドアを開けてキッチンやリビングに行くように設計されていますよね。
たとえば、冬にリビングで温かくくつろいでいる時、家族が帰ってきた時に入り口の寒い風がリビングに流れ込んでくる場合があります。
家全体の室温を急激に下げることはなくても、玄関ドアによっては部分的に冷えてしまいます。
耐熱性の高い玄関ドアにするメリット
玄関ドアの耐熱性や気密性を高めると、外気の影響を受けにくくなることが最大のメリットです。
玄関近くにある部屋の温度が安定し、とくに冬場の冷気を抑えられ室内の体感温度が上がります。
すると必然的に暖房器具の使用も減るため、長い目で考えると省エネにもつながる可能性があるのです。
玄関スペースをしっかりと断熱することは、四季を通じて家全体の室温差をなくすためにも大切なのです。
玄関ドアのリフォームの費用や注意点について
玄関ドアをリフォームするのはいくらかかるか、またドア選びの注意点などについて大切なポイントを見ていきましょう。
相場費用について
玄関ドアのリフォーム費用相場は、10~50万円。網戸をつけたり内装補修などを追加したりすると、さらに10万円ほど費用が高くなります。
玄関ドアは機能性が色々とありますので、ドアを開閉しなくてもガラス部分だけを開ける通風デザインもオススメ。
また地域ごとに合わせた断熱タイプや、室温を気にしない断熱性能なしのアルミタイプなどもあります。
防犯性も考えよう
玄関ドアは、家の防犯も考えておくのが大切です。適度な断熱や換気に合わせ、防犯のために鍵付きの網戸を取り付けたり、鍵の交換をしたりすることも考えましょう。
ドアの種類を考える
玄関ドアは大きく分けると、開き戸と引き戸の二種類があります。設置するスペースにより、種類が限られてしまうケースもあるでしょう。
しかしどちらのほうが出入りしやすいか、耐熱性能が高いかなどは、リフォーム業者と相談してみましょう。
一般的に多い開き戸ですが、道路に面している場合は内開きにする、片開きタイプにするなど。あらゆる点を考慮しておくと、納得のいく玄関ドアが見つかります。
まとめ
玄関ドアのリフォームは断熱性やデザイン性などを慎重に考え、予算に見合った工事をしてもらうのが大切ですね。
一日で仕上がる施工が多いので、リフォームとしては手軽にできる場合もあります。大切なマイホームの新しい表情を作るためにも、機能性を考えてリフォームを計画してみませんか。
しっかりと外気から家を守ってくれる玄関ドアなら、いつも快適な暮らしが待っています。