外壁塗装では足場の組み立てや解体、騒音やペンキのにおい、車の出入りなどでご近所に迷惑をかけることになります。
円滑に工事を完了させるために、ご近所への挨拶は欠かせない事柄です。
工事にはトラブルとなる要因がいくつもあり、挨拶なしに外壁塗装を始めると気持ちの良いものではないですよね。
周りに住んでいるご近所さんが気分を害しないようにどう対応すればよいのでしょうか。
- 挨拶をする時の粗品はどうすればいいの
- ご近所はどこまで挨拶が必要?
そこで今回の記事は、どのような粗品を持参するのか外壁塗装でご近所への挨拶の内容をご紹介します。
挨拶するときの粗品はどうすればいいの?
塗装工事が数日で終わるようであれば、挨拶だけでも大丈夫だと思われる方もいるかもしれません。
地域にの習慣で異なりますが、工事の日数にかかわらずご近所さん挨拶だけで済ませるのではなく、粗品を準備した方がいいです。
ご近所さんは長い付き合いにもなりますから、手ぶらの挨拶はおすすめできません。
リフォームの業者によっては、事前に粗品を用意してくれている所もあるため、業者に確認を取り自分で用意しなくていい場合は業者にお任せしましょう。
業者にお任せできるけど、やっぱり自分で用意をしたいということもありますよね。
そんな時は、自分で粗品を探しても大丈夫です。
粗品は日用品がおすすめ
菓子折りでも大丈夫です!もらって誰もが使えるものが一番喜ばれます。
相手に誠意が伝わりますので、そこまで気を遣わなくてよいかと思います。
粗品を選ぶにあたり、あまり高額なものは相手に負担になりかねません。
お互いの負担にならないように、気持ちを伝える品物で大丈夫です。
下記の品物は日常的に使う消耗品をピックアップしました。
いくらあっても困ることがない物ばかりですよね。
- タオル
- ゴミ袋
- せっけん
- アルミホイル
- ジップロック
- ラップ
- 食器用洗剤
- 洗濯用洗剤
金額の目安としては、だいたい500円~1,000円くらいの品物がおすすめです。
ゴミ袋は、地域で使える有料のゴミ袋を渡すのも喜ばれるそうです。
相手に「これはお返ししないといけない」と思わせないような品物を選びましょう。
ご近所さんと親しい付き合いがあり好みがわかるようであれば、それらの品物を渡すのもよい方法です。
挨拶の時に粗品を渡していると、ささいな不満があっても飲み込んでくれるはずです。
のしは必要?
のしを付ける決まりは特にないため、ご自分の気持ち次第で選んでも構いません。
直接、粗品を渡すのをためらう場合は「外のし紙」を付けます。
挨拶回りで使われているのし紙には、「ご挨拶」と書かれていることが多いです。
ご近所さんが不在の場合
直接相手に会って手渡しで渡すの方が良いので、挨拶に行った時に不在であれば日にちを改めて出直しましょう。
長期的に留守にしている場合やタイミングが合わず相手方に会えないまま、塗装工事の日を迎えることもあります。
その場合は「粗品」と、外壁工事を行うことをしたためた「手紙」を一緒に投函しましょう。
ご近所はどこまで挨拶が必要?
最近、ご近所の庭で足場が組まれて何かの工事が始まる様子、挨拶が一言もなく工事の準備が進んでいるのを見ると、自宅への影響が心配になりますよね。
些細なことで、後々トラブルが起こらないように外壁塗装を行う前には必ずご近所に挨拶回りをしましょう。
ご近所挨拶は必須なのでお忘れなく!工事が終わった後しこりが残ったままお付き合いは支障が出てしまいます。
挨拶の範囲
どの範囲まで挨拶をするのか、それは「両隣」「向かい3軒」「裏3軒」と忘れがちな斜め裏の住宅にも挨拶を忘れずにしましょう。
向かいの3軒は 間に道路を挟んでいるのに挨拶が必要なの?と思われますよね。
車の出入り、機材の搬入や作業中の音で騒がしくなることは確実なので、挨拶回りをする範囲になります。
また、こちらから見えない裏側の住宅は向こうから見ると見通しがよいことがありますから、裏3軒の挨拶は忘れずに行ってください。
※地域で自治会がある場合は、事前に自治会長に工事時間の確認を取りましょう。
挨拶に行くタイミングは1週間前には
どのタイミングで挨拶に行けば相手の迷惑にならずに済むのかと言いますと、目安として工事が始まる1週間前にしておきましょう。
早すぎても遅すぎてもタイミングを誤ると、ご近所との関係が崩れかねません。
留守がちのお宅や忙しい方が多いお宅を訪問する場合は、土日の午前中に挨拶に伺うことをおすすめします。
業者の方と一緒に挨拶に回ってもOK
工事の内容や工程をご近所さんに聞かれた時に、うまく答えられる自信がないこともあるかと思います。
そんな時は、業者の方なら専門ですし疑問に思ったことや心配事について、プロが的確に返答してくれるため一緒に挨拶に行くと安心できます。
きちんとしている塗装業者は、挨拶回りを行いますから見積もりをお願いした際に、挨拶に回るか確認しましょう。
反対に考えると、挨拶を行わない業者となると信用できないですよね。
挨拶で伝えること
塗装業者が挨拶を行う場合は、工事内容の説明はお任せしても問題はありませんが、自分だけでご近所に挨拶を行う時、何を伝えればいいのかをポイントをまとめました。
- 外壁塗装を行うことになった旨を伝える
- 工事の日にち(期間、いつからいつまでと詳しく説明する)
- 1日の工事のスケジュール(開始時間と終了時間)
- 施工会社とその担当者、連絡先
- 予備日
- 土、日、祝日の作業があるか、ないのか
予備日を設けた理由は、外壁塗装の工事は天候に左右されやすく、雨天の日は作業を延期せざるを得ません。
そのため、予め予備日がどうなっているのかを知らせておくことが大事であります。
土・日・祝日と休みなしで、作業する方針の業者もあるため、休日に迷惑がかかるかもしれないことを挨拶しておきましょう。
ご近所とトラブルにならないように、以下のことも伝えておくべき注意点を紹介します。
住宅のスペースが近く隣接する場合、塗装工事では、隣の住宅に塗料が飛散すること考えられます。
隣接住宅の壁や車に飛散防止シートをかけて汚れないように対処しなくてはいけないため、業者に確認を取ってください。
塗料のにおい対策
ご近所に妊婦さん・赤ちゃんや小さなお子さん・お年寄り・においに敏感な人がいる場合には、塗料の種類などの詳しい内容を伝えておいたほうが安心していただけます。
ペンキは有毒物質は発生しないように抑えられていますが、においで体調不良を招くことがあります。
においを避けてもらうために、事前にお伝えして工事中、窓を閉めておいていただかなくてはいけませんので、負担をかけることになります。
対策を取っていただけることが可能になるため、忘れずに挨拶をしましょう。
足場の騒音について
足場の組立て作業はご近所に響く音なので、騒音と捉えられても仕方のないことです。
日中足場を歩く音は作業の完了まで毎日続きます。
1日の作業で終えるなら我慢もできるかもしれませんが、音が響く日数が長いと大きな音は大人でもうるさいと感じます。
赤ちゃんがいるご家庭では足場の組み立てなどの音に困るかもしれません。
挨拶なしにある日突然、音が響き出すと騒音をきっかけに近隣住宅とトラブルへと発展しかねません。
事前に知っていれば納得していただけるはずなので、お伝えしてください。
壁や車・洗濯物などが汚れないように
業者の方からシートをする必要があると言われる場合もありますので、ご近所さんに説明と了解を得ることが大切です。
洗濯物を干せなくなる可能性があります。ペンキのにおいが染み付いたり、壁の汚れを落とす際に高圧洗浄機で水洗いします。
飛散防止シートで保護していても敷地から水がはねるという、万が一の場合があります。
高圧洗浄機の水の圧力はものすごく高く、お隣の洗濯物や車などに、はねて汚してしまう恐れがあります。
挨拶の時に洗濯物を干さないようにお願いをしないといけないので、事前に話しておかなくてはいけない大事な内容です。
また、壁や車などにペンキが飛散しないように、シートで覆うこともお伝えしましょう。
お隣の壁や車などは財産でもありますし、ペンキが付着して取れなくなる事態は避けたいものです。
まとめ
隣接する住宅は工事によって負担がかかる場合もあり、そのため事前に挨拶回りをしっかりしておくことは重要です。
挨拶回りに行くベストのタイミングは1週間前、粗品を持参して訪問しましょう。
ご近所さんと仲良くお付き合いするためにも、親しき仲にも礼儀ありです。
どのような工事内容なのか、工事後トラブルを防ぐために事情を説明して、お詫びをしておきましょう。
ご近所付き合いが活発でなくても挨拶回りをしましょう。
外壁塗装工事は我が家だけの問題では済まないことなのです。